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<藤井善仁>の公務員試験対策と「その周辺」 -試験情報分析ブログ-

   ~異床同夢:公務員試験(主要出発点)から<教育再興>(主要終着点)を目指す~

教養・専門記述関連 の記事一覧

経済・教養記述「教室」 #4:加重限界効用均等の法則2

2015.02.25 (Wed)
実に,経済・教養記述「教室」 の第4回目講義である.

本シリーズの前回記事において,<経済記述:原則1>と<経済記述:原則2>を説明致しました.

http://fujiiyoshito.blog.fc2.com/blog-entry-222.html

今回は経済記述の「書き方編」として,<経済記述:原則3>以降を説明することとする.

今回は論点講義ではないので,引き続き,「加重限界効用均等の法則」の「藤井版解答例」を題材に具体的に説明することとする.

重要頻出論点1(ミクロ:消費者理論)
「加重限界効用均等の法則(ゴッセンの第2法則)」に関し,図を用いて説明せよ.


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 <経済記述:原則3>
記号(notation)の説明や略語,英略記号は丁寧に説明すること.
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学術論文でもそうであるが,とにかく相手にストレスを与えないように,答案の前提となる記号や英略字等は丁寧に説明するようにするべきである.

特に式を書く場合,公務員試験の受験生として,覚えた式を公式の類として,いきなり記載することが散見されるが,誰からも突っ込まれないように丁寧に説明する配慮が必要となる.

例えば,通常,所得はincomeより,Mという記号を導入することもあれば,Iという記号を導入することもあるので,テキストによって,自由に表現されるものであると心得ておいて欲しい.

利子率( interest rate)については,r もあれば,i もあることはマクロを勉強すれば,理解できるであろう.

iは投資(I:investment)で一般的に使用する記号であるため,i が利子率なのか,投資であるのかを書き手が明瞭にすることは,「受験者責任」となることを確認しておく.

その他,所得についてはM,Iどころから,異時点間の消費や労働供給モデルでは,Y(yield)で表現され,マクロ経済学では,GDP(=Y)を表すというように・・・,記号の多使用は経済学が苦手な受験生を惑わす宝庫となっているのが現状である(決して,記号に振り回されないようにして下さい).

自分が習った先生の記号がMであったからといって,問題等でMとは限らず,Iという表記も普通にあるので,「所得をMとする」と一言,書くようにすることが重要であろう.

「藤井版解答例」で確認して欲しいが,効用最大化の図解を書くために,最低限,予算制約式を書く必要がある.

        予算制約式
 
この予算制約式を何の記号の説明もなく書くのは,ご法度であるため,解答例では

「財の消費量をx,y,財の価格をp_x,p_y,所得をMとした場合,消費者の直面する予算制約式は~」


ときちんと説明している訳である.

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 <経済記述:原則4>
専門用語の略語,英略記号は丁寧に説明すること.
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これも原則3と同様であるが,解答例でも示しているように,

   限界効用(MU)
   限界代替率(MRS)


などという専門用語の類は経済学を学んでいる者同士であれば,「知っていて当然」という上から目線での記述は避けるようにし,ここでもやはり採点者に配慮し,「書き手責任」を意識しておくことが重要となるであろう(いきなりMRS,MUと書くことはしないようにする).

具体的には,上記のように書けばそれで必要十分である(くどくど説明する必要は決してない).

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 <経済記述:原則5>
図解は,中央か右寄せで書くこと.
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今回必要な図解は,

          図解:効用最大化条件2

であったが,堂々とセンターに図解を配置して問題ないのである.

仮に図解の横に文章で説明を施したい場合は,「文章は左に配置,図解は右側に配置」するように.

これは,単に横書きの場合,文章は左から右,上から下に読み進められるので,図解を左へ寄せ,文章を右側に書くと,目線がジャンプして読みにくくなるとう配慮であるから,そうでなければ,絶対に駄目であるということでない(迷うくらいならば,堂々とセンターにわかりやすくグラフを書く方がいいいであろう).

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 <経済記述:原則6>
原則,常体(である調)で書くこと.
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エントリーシートは,「採用していただく」という立場である訳であるから,当然,敬体(ですます調)で書くことが,原則であるが,論述については,教養論文,専門記述ともに,敬体(ですます調)ではなく,である調(常体)で統一的に書くことが必要である.

本日は,追手門学院(社会科学)⇒「進路相談」⇒「摂南大学(マクロ演習)」⇒「進路相談」とそれなりにハードなスケジュールとなっているので,第4回目講義はここまでとし,続きは次回以降とする.

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藤井拝(∵)/

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経済・教養記述「教室」 #3:加重限界効用均等の法則1

2015.02.11 (Wed)
実に,経済・教養記述「教室」 の第3回目講義である.

本シリーズの前回記事において,教養論文であれ,専門記述であれ,答案冒頭に心血を注ぐべき点を強調致しました.

http://fujiiyoshito.blog.fc2.com/blog-entry-218.html

今回は,「専門記述」に関する冒頭の重要性を具体的に説明することとする.

第2回講義で,専門記述は「択一の力を集団的自衛権の如く,限定的に行使するだけである」と書いた訳であるが,実際に択一の知識が記述の基本となる.

つまりは,経済記述のためだけの学習法なぞというもの自体が存在しないのである.

例えば,国税専門官などで繰り返し出題されている消費者理論の「最適消費」を具体的にみてみたいと思う.

重要頻出論点1(ミクロ:消費者理論)
「加重限界効用均等の法則(ゴッセンの第2法則)」に関し,図を用いて説明せよ.


こうした出題がなされたとき,皆さんが択一で学んだ内容を記述の形式に沿って書くのみであるから,まず第一に実行するべきステップは,数値計算における解法条件の手繰り寄せである

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 <経済記述:原則1>
与えられた題目で用いる数値計算と図解を想起すること.
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もちろん,図解のイメージがないものもあるが,基本的に経済記述の出題の特色を考えるに,図解と数式が最大のポイントとなることは間違いないのである.

図解と数式を想起するとは,「経済モデル」を検討するということと同義である(数値計算の演習問題を解く作業は,「モデル」を解くということである).

「加重限界効用均等の法則」に関する数値計算が出題されたときの解法条件は何かというと,「効用最大化条件」そのものである.

効用最大化条件

この関係式が答案に登場しなければ,完全に終了する訳であるが,公務員試験のミクロを学習している受験生であれば,この解法条件は九九の如く,慣れ親しんだものであろう.

次に図解であるが,ミクロの消費者理論,生産者理論で極めて重要なエッセンスが凝縮された図解を丁寧に書くことが必要であるが,これは上記の数式を図解で表現しているのに過ぎない点を確認しておきたい.

         図解:効用最大化条件

※この図解の無差別曲線u_1とu_3は不要で,u_2のみで十分である(当方の講義ノートからの抜粋のため記載されている).

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 <経済記述:原則2>
与えられた題目の「定義」あるいは「結論」は必ず最初に書くこと.
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「加重限界効用均等の法則」がいわゆる,消費者理論の「最適消費問題」である点を確認し,その数式,図解を想起した次になすべき点は,「結論部分」,あるいは「定義」を最初に明記することである.

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 <藤井版解答例>
 消費者は,予算制約のもとで効用(満足度)を最大化するように財の消費量の組合せを選択する.この時,すべての財に支出される貨幣1単位当たりの限界効用が均等化することになる.この最適消費の決定を加重限界効用均等の法則という.
 いま,・・・
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このように出題テーマの結論部分は最初に書いてしまうことを鉄則とされたい.

次にモデルの説明や記号の説明など,形式面の原則も重要となるが,<経済記述:原則3>以降は,第3回目講義で解説することに致します.

明日は関西外国語大学における「経済学演習」の講義である.

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経済・教養記述「教室」 #2:記述ノミクスで第一の矢を射る

2015.02.02 (Mon)
実に,経済・教養記述「教室」 の第2回目講義である.

多くの受講生が,誤解をしている点として,「試験」における記述,論作文には「文才」なるものは一切,必要がないということである(メイルやラインができるならば,十分である).

むしろ,「上手く書きたい」という強迫観念は,邪魔かもしれないのである.

小論文の答案で,埴谷,梶井,三島,大江,・・・のような文章を書いたら,完全にアウトであろう(それは単に時間に追われた採点者に対する嫌がらせという反作用しかもたらさない).

専門記述では,択一の力を集団的自衛権の如く,限定的に行使するだけである訳であるし,「教養記述」では,相手に蛇行させず簡潔に書けばそれでよろしい.

特に専門記述は,正解があり書く内容が予め決まっているので,文章力はまったく関係ないのである.

つまりは,それが出題されたら,択一の数値計算で用いる「解法条件」や「図解」を愚直に書き下していくだけのことである(経済記述).

逆に,択一対策で計算パターンを覚えているだけの学習法をしている受験生が経済記述に踏み出すと,暗記量が格段に増えるだけで,非効率なことこの上ないのである.

実は最初の段階で,最低限の経済理論に則した王道的学習を進めていれば,択一の「知識」で簡単に記述解答は入ってくるのである

これが世にいう「費用対効果」という考え方である.

世の道理として,一見すると遠回りに見えることが,一番,近いことがある訳である.

したがって,決して今からでも遅くはないので,ミクロ,マクロの演習を解く際も,「解法条件」を「図解」でイメージできるように自分が使い慣れたメインテキストを読み込む作業をしておいて下さい.

試験とはすべて「基礎的概念」の確認に過ぎません.

それはさておき,アベノミクスという政策パッケージの確認です.

  <第一の矢> ⇒ 大胆な金融政策
  <第二の矢> ⇒ 機動的な財政政策
  <第三の矢> ⇒ 成長戦略


このうち,どれが一番,重要かという点を指摘することは難しいが,最も重要ではない政策を問われたら,迷わず「成長戦略」である.

実際の経済政策の話(政策と政策の間にある関係性の理解が重要)はさて置き,公務員試験の記述試験で重要な点は,以下の通りである.

第一の矢,当たらねば,第二は毛頭なし.
第一,第二の矢,逸すれば,第三は夢更,断じてなし.

したがって,最初に何を書くかが極めて重要となる.

教養論文であれば,「序論」という現状分析,背景分析が最も重要となる(これはアイデアではなく,ファクトであり,「知識」に過ぎない).

専門記述ならば,与えられたテーマへの定義と結論を最初に示すことである.

答案冒頭部分で,その受験生の力の90%以上が,推量されてしまうので,日頃から留意していなければ危険である.

つまり,公務員試験の記述試験では最初で採点者の印象,心象を害すと決して挽回ができない大相撲の如き,瞬間芸のような側面がある点を各自,肝に銘じておいて下さい.

我々は中長編小説どころか,短編小説の世界観すら与えられないのである.

そうではなく,「瞬間的な勝負」が求められているのである(基本に忠実に普通なことをすれば何の問題もありません).

このあたりを正しく理解できていないと,エントリーシートや面接対策でも罠に陥るので要注意である.

では,答案冒頭で何を注意して,書くことが必要なのかを次回,第3回講義でお伝えすることにします.

以上,よろしくお願い申し上げます.

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経済・教養記述「教室」 #1:東京都 I 類Bの過去問(経済学)

2015.01.30 (Fri)
昨日,お伝えしたように,大阪府の2次試験で経済系の記述が導入されたことを受け,例年,受講生から集中的に質問を受ける「記述試験」について回答していきたいと思います.

   経済・教養記述「教室」

というシリーズモノで記事を継続して書いていこうと思います.

どちらかというと,最初は専門記述を中心に書いていきます.その中で,教養記述(小論文)との相違点も適宜,確認しながら,両者を截然と区別できるように体系的に進めたいと思います.

いわば,ブログによるweb講義のようなものと考えていただきたい.

専門記述は,経済記述の作法である「書き方編」もお伝えします.

教養論文でもその形式面の重要性を適宜,指摘していきます.

専門記述も教養記述も「採用試験」であるという観点より,いくつかの「ルール」とも呼ぶべき注意点があるので,初心者を想定して,話していく予定です.

※ 例えば,当方の文体(スタイル)は敬体(ですます調)と常体(である調)を敢えて混在させた筆致を好んで書くが,こうした個人の趣向や個性は排除する必要があります.

本来,文章は自由に書いても一向に支障ないはずであるが,当方自身,ブログやメイルと公式に出す解答例のスタイルはまったく異なります(・o・)ノ

ではまず,「経済記述」はどうやら嫌われ科目であるという「共通認識」を確認しておきたい.

というか,通常,経済学(ミクロ・マクロ)自体が敬遠される科目として公務員試験では君臨しているという現状があろう.

択一でも「嫌い」なのに,「記述」なぞ到底,我慢ならんという彼らの言い分は無論,承知しているつもりである.

しかし,ここで「国税問題」があるために,国家系との併願で皆さんが「大好き」な国税をどうしても落としたくない場合,別次元の問題が勃発するのである.

裁判所は憲法記述の一択で問題なし.

コストパフォーマンスの観点から案じるに,国税や財務も憲法で攻めたいところではあるものの,裁判所のような素直な問題ではなく,公務員試験の受験生にとっては「あり得ない」事例問題を出すといういわば「逆転現象」が生じているのである.

今までの講師経験からのアドバイスは,基本的に憲法記述を軸に据え,経済記述は保険として取り組めたら取り組むというものである.

つまり,この経済・教養記述「教室」 というシリーズは,あくまでも経済学が苦手な受験生を読者として想定していることを確認しておきます.

これまで担任講師イベントやホームルームで,解答例を作成してなるべく彼らの負担を軽減すべく「藤井版解答例」を配布してきたその幾分かの蓄積をこのシリーズで反映させようと考えた次第である.

今回の都庁であるが,実は「嫌われ科目」となるほど,悪い奴ではないという事実を皆さんには知っていただきたいところである.

実は,今年の干支である羊のような従順で素直な誠に組しやすい出題が圧倒的に占めることが知られています.

したがって,このシリーズは,意図された「6.7記述決戦」に向け,静かに対策をしていく受験生(記述に迷える子羊たち)をサポートしていくことが第一眼目となります.

まず,東京都 I 類Bの過去の本試験問題をアップ致します.

職業柄,昭和50年代から本試験をもっておりますが,平成元年から平成26年の26年分を作成しておきました.

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   東京都 I 類B 経済学(平成26年~平成元年)
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都庁経済記述1
都庁経済記述2

このブログでは平成18年度までに留めておきますが,完全版(26年分の過去本試験)が見たい方は,フェイスブックのグループからご覧下さい.

必勝倶楽部の経済スペシャルメンバーシップ加入者とワークアカデミーの公務員講座受講生(各大学講座含む)はフェイスブックグループにPDFファイルをアップしておきましたので,必要な方はダウンロードして下さい.

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※ 各大学受講生で不明点があれば,当方まで個別にメイルで照会して下さい.

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